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序盤戦の不満

ロンドン五輪は大会5日目。

日本勢は、有望視されていた金メダル候補が立て続けにメダルを逃し、

女子柔道57キロ級の松本薫がようやく日本代表第一号となる金メダルを獲得した。

その一方で、競泳陣のメダルラッシュ、重量挙げ三宅宏美、アーチェリー女子団体のメダル獲得など、

総じて見れば良い序盤戦だと思う。


不満が二つある。


一つは何を置いても、今大会全体に感じる審判の未熟さ。

審判個々人というよりも、彼らを司るシステムそのものが脆弱で未熟に思えるシーンが多々見られる。

特に呆れさせれたのは、柔道における“判定覆り”。

あんなことが平然と行われるようでは、審判の存在意義そのものが無くなる。

明らかな「誤審」防止のための策というのは分かるが、あれでは競技自体が白けてしまう。

他にも、体操や競泳においても、判定が差し替えられるシーンが今大会はとても目立つ。

ビデオ判定の導入が各競技において進められているようだが、まだまだその“使い方”が定まっておらず、

そのことが、未熟さに繋がっていることは明らかだ。



そしてもう一つの不満は、喜ばない日本人選手について。

「金メダルだけを目指してきた」という高い志は素晴らしいが、

それはそれとして、オリンピックにおいてメダルを獲得したならば、もっと喜べよと思う。

悔しいことは分かるし、この先の競技人生においてそれで満足してはならないという戒めも分かる。

しかし、オリンピックという最大の舞台で勝負をして、その結果としてメダルを獲得したのならば、

それに対してしっかりと喜ぶ姿を見せるということも、

応援をする沢山の人たちに対する礼儀ではないか。

スポーツファンが観たいのは、必ずしもNo.1になる姿だけではない。

研鑽を積んだ選手たちが必死になって到達した結果に対して、彼らが見せる笑顔こそ、

僕らが最も観たいものだと思う。


そういう面においては、順調に強化を進めている競泳と、世界で中々勝てない柔道とで明確な差が見えた。

競泳陣の各選手たちは、メダル獲得や記録更新に対して素直に喜ぶ姿を見せてくれる。

一方、柔道陣の各選手は金メダルを逃した時点で、もう死にそうな顔をしてしまう。

結果として銀メダルや銅メダルを獲得しても、同じような反省の弁を述べるばかりで、笑顔を見せる選手は殆どいない。

一見、柔道の各選手たちの方が精神的な厳しさを見せているように見えるが、それは違うと思う。

自分が成した結果に対してきちんと自己評価した上で、観客に対して笑顔を見せる競泳の選手たちの方が、

スポーツ選手としての意識はよっぽど高いと感じるし、人間としても成熟していると思う。

そして、そういう表現をしてくれる選手のことは、また応援したいと思う。


まだまだオリンピックは始まったばかりで、

出来る限り良い色のメダルを日本勢が獲得することを願うが、

それよりも何よりも、勝負が決した後、彼らが見せる「笑顔」を望みたい。

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