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歌姫

「だけど 飛魚のアーチをくぐって 宝島に着いた頃

あなたのお姫様は 誰かと腰を振ってるわ」


Cooco/『強く儚い者たち』





先週末のお盆休み前、海でのBBQを控えて、

恒例の自己満足コンピレーション「なつうた。2011」の選曲をし、iPodに注ぎ込んだ。

その中に、久しぶりに、Coccoの「強く儚い者たち」を入れた。

どこで流れていたのかすっかり忘れてしまったが、この曲がふいに耳に入ってきたのは、中学生の頃だった。

その頃は、歌詞の意味を理解しきれていなくて、

苦労している男をよそにその恋人はお気楽に踊っているんだなー、などと思っていた。

思春期まっさかりの僕は、その歌詞の意味を理解するのにそう時間はかからなくて、

改めて衝撃を受け、以降、Coccoというアーティストに没頭した。

音楽に対する造詣は決して深くないけれど、10代の僕を形作った「音楽」は、“彼女”だと言って間違いない。

少なくとも、「儚い」という漢字は、この時覚えた。




晩夏。土曜日の夜。

仕事を終えて、疲労感と解放感を携えて自宅に帰り、ひとり晩酌。

愛妻と愛娘はすでに寝室。

暇を持て余しながら、TVの録画番組を見ていると、昨夜の「ミュージックステーション」の録画を見つけた。

音楽番組を毎週欠かさず見るなんて習慣は、とうの昔に無くなっている。

ただ、一ヶ月ほど前に、ニュースサイトの記事でYUKIが1年半ぶりにTV出演するというトピックスを目にし、

見逃さないように、毎週予約録画をしていたのだった。

目当てはYUKIだけのつもりだったが、そこになんとCoccoも出演していて驚いた。

僕にとっては、10代から20代の時間を彩った唯一無二の“歌姫”だ。二人とも。

番組のエンディングで、二人が並んで映っていた。

当たり前だが、二人とも確実に歳を重ねている。

一ファンとして伝え聞く限りでも、いろいろなことがあったろうと思う。


僕個人のことだけを見ても、年月の経過は明らかだ。

Coccoの歌声を聴いて、夕闇が夜に変わる瞬間を見ながら泣いた17歳が、30歳になろうとしている。

YUKIの歌声を聴いて、初めての一人暮らしの寂しさを紛らわした童貞が、すでに父親になっている。


そりゃあ、歳もとる。


やり残したことや、後悔はもちろんある。

ただ、今はそれらも含めて、取り敢えず良いと思っている。

これから先のことなど何も分からないが、

常に自分の“好きなもの”を再確認して、自分自身を顧みられているうちは、幸福だろうと思う。


ぐるぐると渦巻く心情にそう楔を打ち、ビールに似た安い酒を一口ごくりと飲んだ。

“30歳”まで、残り三ヶ月。夏の終わりの夜。




強く儚い者たち強く儚い者たち
(1997/11/21)
Cocco

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