2010年03月

  1. 2010/03/02 5個のメダル
  2. 2010/03/06 東京オリンピック、光と闇
  3. 2010/03/10 スローペース
  4. 2010/03/11 3月の暴風雪
  5. 2010/03/11 という「幸福」
  6. 2010/03/12 スペース
  7. 2010/03/14 映画三昧
  8. 2010/03/16 種田
  9. 2010/03/16 鳥人
  10. 2010/03/17 かえりみち
  11. 2010/03/19 春眠
  12. 2010/03/21 ワイルド・キャット
  13. 2010/03/21 大河ドラマドライブ
  14. 2010/03/24 人生で最悪の
  15. 2010/03/25 フール
  16. 2010/03/27 ハネムーン vol.8「イタリアンレストラン」
  17. 2010/03/27 ハネムーン vol.9「別大陸の獣」
  18. 2010/03/27 ハネムーン vol.10「アルコールが濃い甘いカクテル」

5個のメダル

バンクーバーオリンピックが終わった。

祭りの後の物悲しさが、いつものように覆う。

ただそれは、このビッグイベントがとても感動的で素晴らしかったということの表れである。

日本人として、スポーツファンとして、とても良いオリンピックだったと思う。


日本勢のメダル獲得数“5”というのも、悪くはない結果だろう。

金メダルがないことは寂しいけれど、各種目において入賞は多く、

それぞれの種目の選手達が、それぞれに研鑽を積んできた結果だと思う。

あとは、それを100%発揮して、本番で勝ちきるという勝負強さ。

それは、個々の努力と合わせて、日本全体のスポーツに対する意識の底上げが必要だと思う。

経済の悪化を理由に、アマチュアスポーツに対する支援が出来ないなんていう国の在り方は、

絶対に間違っている。

というか、そんなものは理由にもならなくて、

国を代表するようなスポーツ選手の強化を軽んじるなんてことは、自国の文化を冒涜することと同じで、

その先に国の発展なんてあるわけがない。


特に、冬の競技におけるアスリート達の環境は、日本代表クラスであっても厳しい。

それぞれが、自分たちの練習環境を保つだけで苦労している。

そんな中で、勝ち取った5個のメダルの価値は、とても大きい。


今回のオリンピックでは、

そういった限られた環境の中で、

己を磨き、世界に挑んだ日本人選手達の“ひたむきさ”を強く感じ、

その姿に感動した。

東京オリンピック、光と闇

バンクーバーオリンピックが閉幕するタイミングを待って、

一冊の小説を読み始めた。

「オリンピックの身代金」/奥田英朗

1ヶ月くらい前に本屋で並んでいたものを手に取り、表紙を一瞥するなり、

「これは面白そうだ」と、思った。

物語は、昭和39年東京オリンピック開催を目前に控えた日本。

戦後最大のイベントに沸き返る昭和の日本を舞台に、オリンピック妨害を企む青年テロリストと、国家の威信をかけてそれに対峙する警察組織の攻防を、濃密なエンタテイメントで描き出す。

戦後19年で辿り着いた国際都市の象徴としてのオリンピック開催は、

日本中の悲願であり、その成功を誰もが望んだといっても、それは決して過言ではないと思う。

ただし、終戦直後の荒廃からわずか十数年で復興し、発展した陰には、文字通りの「人柱」が存在した。

決して大袈裟な言い回しではなく、数多くの「犠牲」の上に、

高速道路が走り、新幹線が通り、東京が生まれ変わり、オリンピックが開催されたのだ。

首都東京の目覚ましい発展の下、地方では変わらず貧困が蔓延し、貧富の差は確実に広がった。

それは当然、非難されるべきことで、主人公の東大生が、盲目的にテロリストに転じていく様には、

愚かさを覚える反面、必然性を感じた。

しかし、その現実をつきつけられたとしても、

やはり日本は、オリンピックを開催しなければならなかったのだと思う。

発展に犠牲はつきものだなどと、安直なことは言いたくはないけれど、

東京オリンピック開催によって、日本という小国が、あらゆる面において国際都市へと発展したことは事実だろう。

そうではない道も、もちろんあったと思う。

ただ、国としてその道を選択したことに、正解だとか不正解だとかという評価はつけられない。

当時選択された道の先に、「今」がある。

その礎に、闇に葬られた多大な苦労と犠牲があったということを認識して、この道を歩み続けていくしかないのだろうと思う。

きっと、この物語の主人公も、そういう未来を認識した上で、あえてテロリスト行為に殉じたのだと思ったとき、

闇と光が混じり合ったような、不思議な光景を見た気がした。



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奥田 英朗

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東京オリンピック開催に沸く日本。その光と闇の中で葛藤する若きテロリストと、国家の威信をかけた警察との攻防。




P.S.例によって映画化は必至だろうと思う。

主人公のテロリスト役は、瑛太あたりで期待。

スローペース

気がつくと、

今年はまだ6本しか映画を観ていない。

もう3月だというのに、スローペースも甚だしい。参ったね。

「映画を観たい」という欲求はあるのだけれど、

そして時間も全くないということではないのだけれど、

実際に観る「機会」がない。

この「機会」とは、主に気分的なタイミングのことで、

詰まるところ、時間がある時に、うまい具体に映画を観ようと思えないということ。


まあ2月はオリンピックもあったしね。

3月と言っても、まだまだ寒いので、何とか呑気に映画三昧といきたいところ。

3月の暴風雪

日本全国に猛威をふるう暴風雪によって、大荒れの昨日今日。

昨日は、某友人が、高知県からの帰路において通行止めやらなんやらで、苦労したということをブログに書いていた。

そりゃ大変だったな。などと、まるで他人事で捉えていたら、

今日は自分が憂き目にあった。

午後から新居浜のお客と約束があり、桜三里を越えて東予方面に向かおうと営業車を走らせた。

市内は、強風が吹き荒れていたけど、雨が降りつける程度だったので、「大丈夫だろう」とたかをくくっていた。

が、松山市から東温市に差しかかるあたりで、突如吹雪に変わり、道路は薄く積雪し始めていた。

「チェーン規制」の報も飛び込み、桜三里に辿り着く前に山越えを諦めた。

仕方なく、海岸線から今治まわりで向かう羽目に……。

それでもせいぜい2時間程度で新居浜までは行けるだろうと思っていたら、

海岸線は、同じように山越えを諦めた人たちが集中し、北条バイパスを抜けたところから渋滞状態。

大荒れの瀬戸内海を横目にしながら、たらたらと海岸線を進み、

結局、たっぷり3時間かけて、新居浜に辿り着いた。既に17:00。

お客との打合せを終え、18:00。他に予定は無かったので、そのまま帰路についた。

苦労はここからだった。

積雪で山越えはとても無理だったので、着た道を帰るしかなく、新居浜から今治へ。

夕方で多少混んではいたものの、順調に今治バイパスに入った途端、大渋滞……。

考えることは皆同じ。松山方面へ向かう車がまたも集中し、延々と続く渋滞に巻き込まれてしまった。

ひたすら徐行スピードで進み、今治を抜けるだけで2時間以上かかった。

会社に帰り着いたのは、22:30。

結局、新居浜から4時間半もかけて松山まで帰った。大阪に行ける……。

という「幸福」

大荒れで散々だった昨日から一転、今日は天気が良い。



久しぶりに、CDアルバムを買った。

『うれしくって抱きあうよ』

YUKIの3年半ぶりのオリジナルアルバム。

音楽は好きだけれど、最近は専らiTunesでデータ管理するので、アルバムを購入することはとんと少なくなった。(何を置いても懐の余裕が無い……)

ただ、YUKIのオリジナルアルバムは、JUDY AND MARY時代も含めて、すべて持っている。ということに、先程気付いた。


YUKIというアーティストのどういうところが好きかというと、


ずばり「可愛らしい」という一言に尽きる。


故郷の北海道を飛び出し、一躍人気バンドのカリスマ女性ボーカルとして絶対的な存在となり、

ソロデビュー後は、女性シンガーとして更にその存在感を高めてきた。

結婚し、子を産み、子を亡くし、そしてまた子を産んだ。

人間として、女性としての、強さと弱さ、華やかさと儚さ、横たわる時間、あらゆるものを越えて、

彼女は、「人間」という生物が持つ根本的な“可愛らしさ”を表現し続けている。と、思う。


一人の女性が歌い、躍動する姿を見て、心から感動をする。

それは、とても幸福なことだ。



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スペース

湯を沸かす薬缶から立ち上る湯気を見たり、

暖かい日差しに揺らめく洗濯物を見たり、

洗剤の泡がバスタブの汚れを落としていく様を見たり、

たとえばそういうことでも、感動を得られる。

必要なのは、

じっとそれを見るための、時間なのだと思う。

そして、時間とは、心の余裕だと思う。

映画三昧

今週末は、妻が社員旅行に出掛けたため、久しぶりにずうっと一人で過ごしてみた。

で、具体的に何をしたかというと、

二日間で映画を“6本”観た

これほど固めて観たのは、ほんとうに久しぶりだった。

映画を観るという行為は、「タイミング」が非常に重要で、

いくら暇であっても、気分が乗らなければ6本も観られるものではない。

そういう意味では、映画を観るには非常に良いタイミングで、良い時間を得られたのだと思う。

まあとにもかくにも、今年も鑑賞本数がとてもスローペースだったので、満足度は非常に高い。



そういうわけで、今日は夕方から(この土日で6本目の)映画を観に街へ行った。

いつものように映画館と提携している駐車場に車を停めて、エレベーターに乗り込むと中に写真が10枚ほど掲載されていた。

何の写真かというと、その駐車場では精算時に抽選で三越の商品券(5000円分)をプレゼントするという企画をやっていて、その当選者の記念写真だった。

一瞥して、「5000円は嬉しいだろうな」と何気なく思いつつも、特に意に介さずに映画館に向かった。

(3時間後……)

少々難解な映画を観終わって、映画の感想を頭の中で巡らせながら、駐車場の精算機へ。

3時間をほんの少し超えていたらしく、精算機に示された料金は、700円だった。

「あー、高いなあ」と思いながら、千円札を投入した。

どうやらその時点で、それを知らせる音楽が鳴り始めていたようだが、気付かずに釣り銭を取っていると、

後ろから係員のおじさんが、何やら声をかけてきた。

「お客さん、ちょっと待ってください」

突然のことで、何か問題があったのかとにわかに焦った。係員も何やら興奮している。


商品券が当たっていた。


3時間前に、当たったら嬉しいだろうなと思いはしたが、まさか自分が当たるなんて事は予想だにしていないこと。

嬉しいというよりも、戸惑いつつ、係員から商品券を贈呈され、促されるまま記念写真を撮られた。

そのうち、某駐車場のエレベーター内に写真が掲載されるだろうと思う。


些細なことではあるけれど、人生何が起こるか分からない。良いことも、悪いことも。

種田

“おわり”は好きだけれど、“はじまり”はあまり好きじゃない。

だから、春が苦手だ。

いろいろと連ねたいことはあるけども、

考え出すことも苦痛なので、やめておこう。


久しぶりに、「ソラニン」を本棚から取って読んだ。

やっぱり泣けた。


宮崎あおい主演の映画が楽しみになったけど、

オフィシャルサイトを見ると、地元での上映館が決まっていない。

ダサイことをするな。と、地元の映画館に言ってやりたい。


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鳥人

バンクーバーオリンピックでは、それほど話題にはのぼらなかったけれど、

スキージャンプの日本チームは、「健闘」という結果を残したと思う。

もちろん、世界のトップ・オブ・トップとの差は歴然としており、現時点で「金メダルを狙う」というのは、正直おこがましい。

ただ“栄光の長野五輪”以降の超低迷からは、確実に復活の道を開いていた。


スキージャンプは、数多のスポーツ競技の中でも、指折りの特異な競技だと思う。

何度テレビ中継を見ても思うが、100メートル級のジャンプ台からスキー板のみで飛び出し、

ただ“飛ぶ”という行為は、常軌を逸している。

もちろん尊敬を込めて、どういう神経をしているのだろうと思ってしまう。

一説では、そのルーツは罪人の処刑行為の一つだったとも言われる。

やはりある種の「魔力」を秘めたスポーツなのだと思う。


そのスキージャンプの魔力にとりつかれた競技世界での“殺人事件”を描いた小説を読んだ。

東野圭吾/「鳥人計画」

一人の天才スキージャンパーが突然謎の死をとげる。

競技関係者の中に潜む真犯人と、事件の真相が、東野圭吾らしい“謎解き”の中で描き出されるのだが、

選手をはじめとするジャンプ競技にまつわる人々の独特の精神世界と、ドーピングを含めたスポーツにおける科学介入の是非を織り交ぜた展開が、とても興味深かった。

アスリートそれぞれの精神世界を想像すると、スポーツはまた違った面白味を見せると思う。


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東野 圭吾

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ちなみに、「鳥人計画」を“とりじんけいかく”と読んでしまうと、一気に漫才のネタ帳みたいになってしまうので注意。

かえりみち

このところ、仕事で南予方面に行くことが多い。

行きは、時間に遅れるとまずいので、大人しく国道56号線を山越えする。

でも帰りは、同じ道を往復するのはつまらないので、大洲から長浜へ抜けて海岸線を行く。

遠回りは確かなんだけれど、山道に対して国道378号線の海岸沿いはほとんど直線なので、実際かかる時間は変わらない。

何よりも、海が見れて、帰路の時間帯なので夕日が見られるので、気持ち良い。

いつものように、双海で寄り道して帰った。

昼間はだいぶ暖かくなったが、日が暮れ始めるとまだまだ風が冷たい。

ただこれくらいの季節感は好きだ。


双海よりみち

春眠

春眠



春だ。朝が眠い。

まあ朝はいつだって眠いのだけど。

冬は、起きることが苦痛。

春は、起きないことが幸福。

同じようだけれど、ほんの少し違う。

一年間、同じように生きていたって、実際同じようになんて生きられるわけない。

そういう違いを、感じて、楽しんで暮らしていきたいもの。


なんだかんだで、誤摩化しながらも時間は過ぎて、また一週間が終わる。

「充実」は決してしていない。

ただ、今がそうなら、それはそれで良い。

無駄なら無駄で、それを楽しむべきだと思う。




春、プロ野球も開幕する。

今年のGWには、温泉にでも行こうと思い、昨日、岡山の宿を予約した。

今年はちゃんと花見もしたい。

あー、飲みたい。

ワイルド・キャット

雨が降ったり、やんだり、風雨になったりを繰り返して、

湿度がぐんぐん上がって、気温もどんどん上がって、

すっかり蒸し暑い。

仕事を終えて、そのままレイトショーの映画を観に行った。

話題のミュージカル映画を見終えて、夕食を取っていなかったので、コンビニでカップラーメンとビールのつまみのチーズ鱈を買って帰った。

ビールを飲みながら、今年のアカデミー賞授賞式の再放送番組を見た。

毎年のことながら、映画スターたちが一同に会して、きらびやかに讃えられる様には、やはりどうしようもなく“憧れ”を覚える。

そして、表彰された各作品をしっかり観ようと思う。

主演女優賞に輝いたサンドラ・ブロックの受賞スピーチを見ながら、

高校時代に、映画雑誌から切り取った彼女の写真を部屋に飾っていたことを思い出した。

それほど女優として「大好き」ということではなかったけど、

当時気になっていた女の子が何となく似ていたというのが、飾っていた理由だったような気がする。

それが10年以上前のことで、サンドラ・ブロックもずいぶんと老けるはずだ。

ただ、そういうふうに、映画や俳優に対して思い出があって、ふと思い出せるということは、

とても大切で、幸福なことだと思う。

大河ドラマドライブ

日曜日、高知へドライブ。

大河ドラマの影響を大いに受けて、坂本龍馬記念館と桂浜へ行った。

予測出来たことだったが、目的地の3㎞ほど手前から渋滞。誰しも考えることは同じだ。

何度か到着を諦めかけたが、何とか辿り着いた。

坂本龍馬記念館は、想像よりもずっと立派な資料館だった。

龍馬が姉・乙女に宛てた手紙の展示や、幕末の史実に関する資料が数々展示されており、とても充実していた。

これからまた「龍馬伝」を深く楽しめると思う。


高知1
「坂本龍馬記念館」


高知2
「超リアル蝋人形」


高知3
「龍馬像」


高知4
「桂浜」

人生で最悪の

大河ドラマの影響で“まんまと”高知へ足を運んだ日曜日。

行きは高速道路を、松山道から高知道へ抜けて行ったのだけれど、

帰りは、33号線を山越えでのろのろと帰ることにした。

まあ翌日も休みで時間もあったし、何よりも同じ道を行って帰るのはあまり好きではない。

桂浜を後にしたのは、もう15:30前後だった。

行きで渋滞に巻き込まれたこともあり、昼食を食べていなかった。

夫婦揃って腹を空かせつつ、途中で高知らしいものが食べられる食堂くらいはあるだろうと高をくくり、帰路についた。

が、行けども行けどもそれらしい食堂は見当たらず、どんどん山間に入っていって、高知料理は諦めた。


3時間近く車を走らせ、山間部を抜け、砥部町まで帰り着いた。

時刻は18:30。さすがに空腹にも耐えかね、このあたりで食事をしようと、砥部町のある店に入った。

店に入るなり、店員から「日曜日は3種類のセットメニューから選んでもらうがよろしいか?」的なことを聞かれ、

実際、もう食べられたら何でも良かったので、あっさりと快諾し、即座に注文した。

そういうメニューなら待ち時間も少ないだろうという思惑もあった。


が、思惑はじわじわと蹴散らされる。


待つこと30分、まだ料理は来ない。

料理の提供時間が遅いということはチラリと聞いてはいたので、夫婦そろって苦笑いを浮かべつつ、ひたすらに待った。

さらに待つこと60分、まだ料理は来ない。

とうに苦笑いすらなかった。

店員を呼び、穏やかに「あと何分で料理がくるのだ?」ということを聞く。

恐縮し「すぐに確認してきます」とパート店員。

戻ってきたパート店員が「すぐに用意して持ってくる」と答える。

努めて穏やかに「何分かかるのか?ということを聞いたのですが」と返し、

「何時に注文を通したのかを確認してきてください」と続けて言った。

この時すでに19:40。注文から一時間以上待った。

明らかにせかされた感じでようやく料理が来た。

特に謝るどころか、料理名すら説明せずにただ料理提供を済ませて去っていく学生っぽいアルバイト……。

料理の内容を見ても、何にどう時間がかかったのか全く分からない。

ちなみに天ぷらは冷めていた。

もう笑うしか無いという感じて、妻と苦笑いを繰り返しながら、大して美味しくもない料理を食べた。

不快感で、お腹が空いていたことすらもぼやけていたので、空腹が満たされたという満足感すらなかった。

さっさと会計を済ませて、店を出ることにした。

何より腹が立つのは、その間一切、店長なり責任者なり社員の対応が無かったことだ。

パートのおばちゃんがただただ謝るばかりで、怒りの矛先さえ向けられなかった。

仕方がないので、お客様アンケートに「これまでの人生で最悪の食事でした」と書き残して帰った。


料理についての“満足・不満足”以前に、食事屋としてのサービスの根本的な欠如……有り得ない。


しばらくは夫婦の間で、どこに食事に行くか迷った際、

「“あ○う”行く?」

というのが、ブラックジョークとして重用されそうだ……。

フール

寝床に就いて、MacBookに向かい、お気に入りのブログを閲覧することが「日課」のひとつ。

世間的にも有名なブログを読むことも楽しいが、身近な友人らのブログを読む方が楽しい。

今日も某“毛深い”友人のブログを読むと、

伊坂幸太郎の「終末のフール」について書いてあった。

あー、これは俺も去年読んだなー。確か「ひとり図書館」にも書いているはず……と思い、

過去の記事を探したが、無い。



「妙に変だな~」

だっておかしいじゃない、「終末のフール」はとても面白くて、確か夏の海風が爽やかに吹くベランダで赤ワインを飲みながら読んで、最高に印象的だったはず……。

もちろん、ココ(ひとりごと)に記そうと、ワイングラスを含んだ写真までしっかり撮った記憶がある。

なのに、その記事はどこにもない。

こわいな~、こわいな~、夢と現実が入り混じる奇妙な世界に入ってしまったのかな~。

写真を保存してあるフォルダを確かめると、その写真は明らかに夏の写真なのに11月のフォルダに入っていた。

そこで私気付いちゃった。

あ~、これ新婚旅行先で読んだんだった。



ひとりごとのハネムーン」が、オーストラリアへ到着した初日時点で更新が滞っていたから、

この小説を読んだ日のエピソードまで辿り着いていなかった。


終末のフール



新婚生活もすでに4ヶ月が過ぎた。

ハネムーンの思い出が瑞々しいうちに更新しとかねば……。


そして、このブログがどれくらいの人に伝わるのか……。

ハネムーン vol.8「イタリアンレストラン」

ハミルトン島初日。

同様のパックで来ているらしい他の日本人客と共に、バギーで島内周遊をして帰ると、

ちょうど日が暮れ始めた。

実は夫婦そろってとっくにお腹が空いていて、早速今夜のディナーを何処で食べるかということを思案した。

島内周遊の際、島内のレストランの場所とバリエーションはざっくりと教えてもらったので、

その中でも、特におすすめのヨットハーバーに隣接したイタリアンレストランに行くことにした。


ハネムーン12



レストランは高級感に溢れ、料理の価格もしっかり高級だった。

ただし、旅行に来て食事代をケチるなんて野暮なことはしない。

それは、自分の生まれ育った家族の風潮であり、

新しく得たパートナーとも共通する価値観だった。

実際、夫婦間で物事に対する“好き・嫌い”は多々あり、それはそれで問題ないことだけれど、

そういう些細ではあるが非常にパーソナルな部分が共通するということは、重要というか有り難いことだと思う。

生牡蠣やら、大盛りのグリーンサラダやら、何やらお洒落な肉料理やらをもりもり食べて、ワインを飲んだ。

ドキドキしながら会計を済ませ、やっぱり初日の一食目から使い過ぎかなとチラッと思ったが、

気にしない気にしないと思い直し、満足してホテルに帰った。

初日から、とてもハネムーンらしい夜だった。

ハネムーン vol.9「別大陸の獣」

「オーストラリアと言えば何?」

という問いの答えの1位、2位を争う定番と言えば、やっぱり「コアラ」だと思う。

オーストラリアに初めて旅行に来た世界中の人々は、ほとんどみんな「コアラを抱きたい」と思うのだろう。特に女性は。

けれど、元来そんな“メルヘンチック”な乙女心を頑に否定しようとする僕の妻は、

「コアラなんて別に抱きたくはない」と、端から言い放ち、

コアラに関する観光コースなど目もくれなかった。

僕自身も、コアラという動物に対して興味が無いわけではなかったけれど、それほど執着も無かったので、

オーストラリアに来たからといって、特にコアラと触れ合う必要もないと思っていた。

もちろん、機会があればそれはそれで良いと思っていたけれど。


が、懇願しないことこそ、意外にあっさり叶うもの。


ハミルトン島二日目。

目覚めると、部屋の窓の外には当たり前のようにターコイズブルーの海が広がっていた。


ハネムーン14



ベランダから乗り出すように、目の前に広がる海と島の風景を仰ぐ。

すると、早速お腹が空いてきた。

日常では朝食なんてちっとも食べないけれど、こんな景色を前にしてお腹が空かないなんて嘘だ。

まだグーグーと寝ていた妻を起こした。


ハネムーン13



朝食…、いやブレックファーストは、指定の3カ所のレストランのうちからいずれかを選んで、

朝食バイキングを食べるシステムになっていた。

3泊するので、順番に一通り行ってみようと思い、適当に最初のレストランを選んだ。


すると、そこにコアラがいた。


そこは小さな動物園が併設されていて、コアラを見ながら食事ができるレストランだった。


ハネムーン15

ハネムーン16




というわけで、まんまとベタな感じで、間近で眠そうなコアラを見ながら朝食を食べた。

なんなら別料金でコアラを抱いて写真も撮れるようになっていたが、

前述の通り、そこまでこの動物との触れ合いに執着はない、というかむしろ朝ご飯を食べることに意識が集中していたので、どっかりと腰を据え、写真撮影に興じる他の観光客を眺めていた。


ハネムーン18



朝食時間の終了間際、飼育スタッフが三頭のコアラを抱いて近くに来てくれたので、胴体を撫でてみた。

コアラの毛並みは決してフワフワなんてしてなくて、たわしみたいにガシガシしていた。

その感触は気持ちいいものではなく、しがみつく爪先は大袈裟な程に鋭利だったが、

コアラという動物の、別大陸の獣としての存在感を感じて妙に納得してしまった。


ハネムーン17

ハネムーン19

ハネムーン vol.10「アルコールが濃い甘いカクテル」

一年通じて基本的に天候は良いのだろうが、

ハミルトン島滞在中は、全日好天に恵まれた。

空と海と太陽の色が違う。

島に来て一晩過ごしても、目の前の景色が現実ではないようで、なんだかフワフワしていた。


ハネムーン24



外国人の家族連れも多く、一人の5歳くらいの男の子が、駆けていって、転んで、泣いていた。

子供が泣く姿は、どこの国も大差ないな。と、当たり前のことを思った。


コアラの前で朝食を食べた後、ホテルの前に広がるビーチへ行った。

この島に何をしに来たって、そりゃビーチでくつろぐために来たわけで。

椰子の木の下のシートで寝そべり、海で泳ぎ、プールで泳ぎ、

甘くてアルコール度数の高いカクテルを飲みながら過ごした。


ハネムーン20

ハネムーン21

ハネムーン22



カクテルたった1杯でホロ酔い気味になり、

椰子の木漏れ日を眺めながら、

「こんな時間がずうっと続けば良いのに」

と、あまりにありきたりな感想が頭の中をゆったりとめぐった。


ハネムーン23

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