2005年07月

  1. 2005/07/04 
  2. 2005/07/15 「素晴らしい世界」①②
  3. 2005/07/15 「蟲師」
  4. 2005/07/15 夏へ→海へ→
  5. 2005/07/20 夏の空気
  6. 2005/07/21 夏の夜の決断
  7. 2005/07/25 夏の大掃除
  8. 2005/07/26 「ヒストリエ」①②
  9. 2005/07/28 ドラえもん一コマ劇場 no.1「さようならドラえもん」
  10. 2005/07/28 ドラえもん一コマ劇場 no.2「のろいのカメラ」
  11. 2005/07/28 夏の朝
  12. 2005/07/28 「鉄腕ガール」
  13. 2005/07/28 「PLUTO プルートウ」①~②
  14. 2005/07/28 「寄生獣」
  15. 2005/07/29 懐が……
  16. 2005/07/29 「七夕の国」
  17. 2005/07/29 「あぶさん」

先週末からようやく雨が降り出した。自然のバランスはよくよく崩れているようで、今度は雨が降りすぎで水害が相次いでいる。
ようやく梅雨らしくなってきたが、、、、
思ったように頭が働かない。今日は、これ以上何か書くのはよそう。

「素晴らしい世界」①②


最近買った漫画の中でイチオシと言えばやはりコレだ。
浅野いにお「素晴らしい世界」①②.
ほんと、素晴らしい。
さりげない日常の中に描かれる、たわいもなくもあり、深遠な人々の心象世界を、独特のタッチで描き出す。
一見は短編集だが、一話一話が絶妙に連なっていく構成も巧い。自然で深みのあるセリフがところどころで、心に染み渡ってくる。
近年、ネタのない映画界では、漫画原作の映画化が相次ぐが、近いうちに間違いなくこの漫画は映画化されるだろう。断言。

「蟲師」


舞台は、時代不特定の日本らしき国。人々の生活の中で“ふいに”接触する異形の蟲たちによる現象と、それを専門に扱う主人公“蟲師”ギンコの旅路をめぐる。

新宿の本屋で最初にこの漫画の1巻を見つけてもう5年が経つ。
現在単行本は6巻まで(画像は5巻)刊行しており、ほぼ1年に一回新刊が出るというペースの作品。
普通、集めている漫画がそのペースで出られては、やきもきして仕方ないことが多いけど、この作品の場合、そういうことはまったく無い。
もちろん新刊が待ち遠しくないというわけではない。
この漫画が描く、特異な蟲たちの世界がそうだからなのか、主人公・ギンコのスタンスがそうからなのか、“ふいに立ち寄った本屋でふいに新刊を見つける”という感じが、この漫画自体の雰囲気にとてもよく合うのだ。
なんだか色んな意味で、不思議な作品である。

夏へ→海へ→

やー、もうほんと、ほんの少しで夏本番。
就職は決まらない……、彼女とはうまくいかない……、お金はない……、ってここんとこほんとに良いことなんてないのだけれど、
やっぱ、夏の到来は喜んでおこう。
もうほとんど、カラ元気に近い状態だけども、それもまた良し。

この週末は、今夏初の海へ
んでもって、ヤキニクを浜辺でしよう
と、思います。

夏の空気

えーと、何から書こうか……。
退屈で、無気力で、何にもないようで……、それでも人生は起伏に溢れている。
たわいもないことも、楽しいことも、辛いことも、絶対に全部が僕の中に渦巻き“僕”というものを形成している。
めんどくさいことばかりだけれど、そういうことをいちいち考えて、ウジウジと悩んでいたりすると、「ああ、生きているんだな」とも一瞬思えたりする。

就職のために履歴書を送っても何も返答が無かったり、それを待ち続けてもう一ヶ月以上も緊張が解けなかったり、3年半つきあっている彼女と別れなければいかなくなりそうで、ふいに涙が止まらなくなったり、本当にしんどくて、せっかく夏が始まっても、ちっとも気が晴れない。

でも、それでも、“生きている”という感じが、うっすらとであるが確実に自分のまわりを包み込む。
そうして、今はそんな時なんだと思う。

夏の夜の決断

唐突だけれども。
3年半付き合っている彼女と長期の充電期間を置くことになった。
ある部分において人生に行き詰まりかけている、お互いの成長のため。
これからもっと先の二人のため、という割合ポジティブな決断であると思う。

なんだか、売れているバンドの活動休止の理由みたいにも聞こえるが、長く付き合えばそういうこともあるということだろう。
結果的にどうなってしまうかは何も分からないけど、当初は完全な“別れ話”も出ていたのだから、やはり随分と未来のある選択だと思う。

とりあえずは、自分の就職を中心に頑張っていかなければならない。
最近そんなこんなで、泣いてばかりいるので、感受性がここぞとばかりに高くなっている。久しぶりに脚本か小説でも書いてみようかとも思う。

とにかく色々なことをやってみるしかない。何かやらないとほんとうに意味がない。

夏の大掃除

気分一新ってことではないんだけど、部屋の模様替えをした。
と、言っても、テレビやらパソコンやら今の位置を動かしずらいものが部屋の一角を占めているので、なかなか大幅に部屋の様子を変えられないのが実情……。

とりあえず、年中敷いてある絨毯を取っ払うことにした。
暑い午前中をまるまるかけて、絨毯を剥ぎ取ると、ほこりか、砂埃か、何やら“白い粉”が現れてゾッとした。
埃にしても、なんにしても、知らないところで、着々と積もっていっているものなんだな~などと、軽く現実逃避状態。

なんだかんだで、一応、夏らしいさっぱりした部屋になった……かな?

「ヒストリエ」①②


「ヒストリエ」は、「寄生獣」「風子のいる店」「七夕の国」など、異種モロモロの異色作を発信し続ける岩明均の現在連載作品(アフタヌーンKC)である。
“アレキサンダー大王の書記官エウメネスの波乱に満ちた生涯”という、誰が漫画にするんだというような題材に目をつけ、きっちりと構築している。流石だ。

これまでにも、「ヘウレーカ」「雪の峠・剣の舞」などで“史劇”を描いてきた作者であるが、今作は漫画家になる前後からあたためてきた題材らしく、殊更に気合を入れている、らしい。

いわゆる“史劇モノ”を描く上でこの作者がスゴイのは、人々の生活習慣まできちんと踏み込む時代考証もさることながら、特筆すべきは、史劇の中における“現代性”であると思う。
時代の中に生きる登場人物たちの会話の節々に、現代的な“軽さ”を盛り込むことによって、キャラクターの存在が逆にリアルに映ってくる。
時代も土地も遠く離れた登場人物たちに、ある種の親近感と、人間としての息づかいを生み出している。

そうして、それが、決して“感情豊かではない”画風に、リアルさと興奮を覚える要因となっている。

とにかく、今のところ、岩明均の漫画にハズレはナイ。
3巻が待ち遠しい

ドラえもん一コマ劇場 no.1「さようならドラえもん」

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新カテゴリー「ひとり名作漫画一コマSHOW」開幕です。
ここでは、名作&個人的推奨漫画の珠玉の“一コマ”を切り取っていきます☆

第一幕はコレ↑↑
「ドラえもん」コミックス6巻「さようならドラえもん」より。
いつ見ても、このシーンには涙が溢れる。
未来の世界へ帰っていくドラえもんが心配しないように、ぼろぼろになりながらジャイアンに勝ったのび太。
「みたろ」とか「かったんだよ」ってのがひらがなで、そういうところからのび太の心の優しさが滲み出ている。
「もう安心して帰れるだろ、ドラえもん」という健気な語りかけが、心を締め付ける。
何も言わず、のび太に寄り添い、滝のような涙を流すドラえもんの表情が、更に感動を増す。
見事。。。涙、涙……。

ドラえもん (6) (てんとう虫コミックス)ドラえもん (6) (てんとう虫コミックス)
(1975/01)
藤子・F・不二雄

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ドラえもん一コマ劇場 no.2「のろいのカメラ」

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↑「ドラえもん」コミックス4巻「のろいのカメラ」より。
のび太が話の冒頭で、ドラえもんに泣きつく場面は数多くあるが、このシーンほどのび太の情けなさをシンプルにバランスよく描いたものはあまりナイ。
だらんとうな垂れた体。重い足取り。無駄のない泣き顔。
そして極めつけは、「どらえもうん。」という今にも声が聞こえてきそうな絶妙なセリフである。
“ドラえもん”の“も”と“ん”の間に“う”を入れることで、いかにものび太らしいへこたれ具合があらわれている。

ドラえもん (4)ドラえもん (4)
(1974/11)
藤子・F・不二雄

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夏の朝

このところ、毎朝、毎朝、セミがうるさすぎる。
よくもまああんなに鳴き続けられるものだと呆れてしまうほど。
まあ、セミは短命で、ある意味鳴くために生まれてきているようなものだから、セミの立場からすれば、仕方ないことなんだろうが、それにしても五月蝿い。
だいたいセミってのは、日本の夏のシンボル的昆虫としてもてはやされているが、実際あのグロテスクさは、スターになる器ではない!
駆除しろとかそういう横暴なことを言うわけではないが、もう少しセミの立場を見直すべきだ。

「鉄腕ガール」

成人して、読む漫画もだんだんと大人向けの作品に移行してきたこの数年間で、もっとも大きな発見は「鉄腕ガール」だったと思う。



終戦直後、アメリカによるある意味での“侵略”と“復興”の中で実在した<女子プロ野球リーグ>の発足と、そこに誕生した一人の女流投手の“生き様”を描いた作品。

ひたすらに、熱い!熱すぎる

主人公、加納トメが凄まじいのは、「鉄腕麗人」と呼ばれたその投球ではない。

文字通り、戦後の軋轢の中を“左腕一本”で生き抜き、切り裂いていく、壮絶な人生そのものだ。

愛する人と、自分自身の“生死”を乗り越えるその人生は、客観的に見れば、苦悩と悲痛に溢れる。しかし、その果てに彼女はきっぱりとこう言う。

「結構面白いぜ アタシの人生」



低迷する現在のプロ野球、もしくは日本という国そのもの。その復活のヒントがこの漫画にあるのではないか。


鉄腕ガール (1)鉄腕ガール (1)
(2000/04)
高橋 ツトム

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「PLUTO プルートウ」①~②

過言なく「手塚治虫の漫画で育った」という者にとっては、この手塚治虫×浦沢直樹という企画そのもに、身が震えるほどの魅力を覚えた。
しかも題材が、あの「鉄腕アトム」である。
もちろん、若干の危惧もあるにはあったが、そのんなものを忘却の彼方へおしやる“期待”が凄かった。

原作「鉄腕アトム/地上最大のロボット」は、ある博士が作り出した最強ロボット“プルートウ”が、世界の名高いロボットたちを次々と襲っていくという話で、最終的にはもちろんアトムと死闘を繰り広げるというもの。
今作では、襲われるロボット一人一人にそれぞれのドラマがあり、はっきりと姿を現さないプルートウとの死闘に心が震える。
そこに、最近の浦沢直樹のもはや十八番である“サスペンス”が盛り込まれ非常に秀逸な作品に昇華されている。
敢えて、アトムを主人公に据えないことが、浦沢直樹の挑戦であり、手塚治虫への敬意の表れなのかもしれない。

果たして、どう物語を展開させていくのか、今後の展開が楽しみだ。
PLUTO (1)PLUTO (1)
(2004/09/30)
浦沢 直樹、手塚 治虫 他

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「寄生獣」

中学生だったろうか、高校生だったろうか、この漫画を読み終えた時、当時の僕は、“人間”として、とても救われた気持ちになった。
基本的には、“寄生獣”という人間に対しての「恐怖」を描いた作品である。
しかし、物語の本質として示し続けられるのは、“生物としての人間に対する批判”である。
果たして地球上に“人間”は必要なのか?結局のところ“寄生獣”とは、地球における人間のことではないのか?
それは、今、すべての人類が認めるべき一つの啓示である。
人間は存在に値する生物なのか?ひたすらに、この物語はそれを問い詰める。

そうして、この漫画の真の主人公である寄生生物ミギーは語る。
「心に余裕(ヒマ)のある生物 なんとすばらしい!!」

この言葉は、大げさでなく、僕にとって、人間として生きていくための大きな糧となった。
寄生獣 (1) (アフタヌーンKC (26))寄生獣 (1) (アフタヌーンKC (26))
(1990/07)
岩明 均

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懐が……

7月ももう終わりに近づき、次第に募る憂鬱さに拍車をかけるようにして、貯金がどんどん減ってきている……。
人生お金がすべてではないだろうけど、確実にお金というものは、人生の一角を占めるものであるわけで。すべてではないけど、そこからすべて始まると言っても過言ではないのだろう。

しばらくは、出費を極力避けねば。と言いつつ、来月の半ばには友達の結婚式が……。まあ、なんとかなるでしょ……。

「七夕の国」


「七夕の国」は、「寄生獣」に続いて岩明均が発表した作品。
岩明作品の例に違わず、変わった話なんで、概要を説明するのは難しいのだけれど、簡単に言うと。
ある地方の血族の間で代々伝わる“能力”を受け継いだ平凡な大学生(主人公)が、能力の秘密、ルーツとなる土地の謎、宿命に巻き込まれていくという話。

物語の発想、歴史の構築、ストーリーの終着点とどれをとっても、秀逸で、インパクトがあると思う。のだが、一説によると、あまり読者の間で人気が出ず、半ば強引に終わらしたらしい。
確かに、物語の壮大さからすれば、全4巻というのはあまりに急ぎ足のようにも思う。
ただ、だとすれば、尚更に終盤のまとめ方は素晴らしいと思う。

物語の核となる“能力”の質、地方民族の間に受け継がれてきたある脅迫概念、そして主人公の主張とが、実にシンプルではあるが、巧く結びつき、この作品にふさわしいラストへと昇華されている。
話の筋だけを見れば、結構重く暗い内容なんだけども、それをこの漫画家らしい軽いテンションで流していっているところが、また巧い。

好きなセリフは。
「広すぎて、広すぎて! そうじすんのだって大変なんだぞ!!」
七夕の国 (1)七夕の国 (1)
(1997/06)
岩明 均

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「あぶさん」


あまりに勝手な考えだけど、プロ野球のホークスファンのうち何人かは、「チーム№1選手は?」という質問に対してきっぱり「景浦安武」と答えるだろう!
少なくとも、僕はそうなのだ。
僕がホークスファンなのは、紛れもなく「あぶさん」を読んだからだ。

水島新司が描く「あぶさん」は、1972年、選手兼監督野村克也率いる南海ホークスに“のんべ”の飛ばし屋・景浦安武=あぶさんが入団するところから始まる。
時を経て現在2005年。あぶさんは今なお現役である。59歳のスラッガーである。す、すごい。

球界随一・空前絶後の鉄人として活躍し続ける現在のあぶさんも魅力ではある。
が、やはり、この漫画の見所は、入団当初の“代打屋”あぶさんの“一振り”と、彼にまつわる野球界の人情劇だと思う。
野村克也をはじめとし、江本、田淵、江夏、村田兆冶、落合……プロ野球史を彩ってきた名だたるプレーヤーたちとの交流も楽しい。

“酒しぶき”の眼光は、まさに鷹の目。
現在の最強ホークスの礎は、景浦安武そのものなのである。

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